親戚がアットホームな葬儀を牧方でおこないました。うちでは、マリンスポーツが好きな父を弔うために、海洋散骨をおこないました。海洋散骨とは、その名のとおり「船上から海に向かって、遺骨をまくお葬式」をさしています。私がこの葬儀を知ったのは数年前にNHKで放映された、「小さなお葬式の海洋散骨」というニュース番組の特集にて。お葬式といえば格式あるお寺にて遺骨を埋葬するという、ありきたりの方法しか知らなかったため、このニュースを聞いて、目からウロコの想いがしました。
海洋散骨専門の業者さんにお願いすれば、北は北海道・南は沖縄まで、日本全国いたるところで散骨することができます。私が海洋散骨をおこなったのは、沖縄本島にて。近しい身内を招いて船に乗り、いとしの父の姿を思い描きながら、チカラ強く骨をまきました。
エメラルドグリーン色の美しい海と、幻想的な風景がとても美しく、母の涙が止まらなかったことを覚えています。遺骨が手元に残らない・古くからの伝統形式ではない、というデメリットもありますが「通常のお葬式では味わえない、メモリアルなお葬式をおこなうことができる」というのが海洋散骨のメリットです。海洋散骨を選んで、今では本当に良かったと思っています。